アメリカ上空のB-52による核弾頭ミサイル輸送は本当に事故だったのだろうか?
BuzzFlash投稿 09/10/2007 月曜- 1:57pm. デーブ・リンドルフ
デーブ・リンドルフ
一機のB-52爆撃機が、それぞれ5キロトンから150キロトンの爆発力がある原爆を搭載した5基の完全装備の新型巡行ミサイルを載せて、ノース・ダコタ州のマイノット空軍基地から、ルイジアナ州のバークスデール空軍基地まで飛行した8月30日の出来事には、何か決定的に奇妙なふしがある。
アメリカ空域での核兵器輸送に関して、昔からあるいくつもの規則に違反する飛行は「事故」だったと、政府は素早く弁明した。
だが、本当に事故だったのだろうか?
最大の疑問は、なぜ核弾頭を搭載した巡行ミサイルを装備したB-52が、バークスデール空軍基地に飛行したのかだ。もしも、記事に書かれた通りに、こうした終末兵器400機の最終的な行き先として、兵器廃棄の為に輸送されたのであれば、終末兵器を解体するテキサス、アマリロのパンテックス工場に近い、ニュー・メキシコのカートランド空軍基地に向かっていた筈だ。マイケル・サラが、土曜版のOpEdNewsの気がかりな記事で描いているように、不注意による爆弾投下や墜落事故を含む爆弾や核を搭載したロケット「核弾頭喪失」の何件かの事故後に、アメリカ領土上のそうした飛行を禁じる服務規程が40年存在しており、兵器は決してB-52に搭載されて運搬されてはならない。冷戦終了時、1991年にジョージ・W・ブッシュの父親によって 公布された二つ目の命令は、いかなる爆撃機にも核兵器を搭載することを禁じている。どんなパイロットも、ミサイルをB-52に搭載するあらゆる地上支援担当者も、これは知っているはずだ。
サラによれば、もしもこの5機の巡行ミサイルが本当に廃棄するために、テキサスに空輸されたのであれば、ミサイルは信管を取り外し安全化してから、墜落事故の際にも、放射能漏れに耐えるように作られた特別に設計された輸送機によって空輸されたはずだ。決してB-52によって空輸されていたはずはない。
事件を更にいかがわしいものにしているのは、バークスデール空軍基地が、戦闘任務の為に中東に送られるB-52の集結地点であることだ。GlobalSecurity.orgのウエブは下記のように書いている。
バークスデール空軍基地は、第2爆撃飛行隊、第8空軍と第917飛行隊の本部である。第2爆撃飛行隊は、グローバルな戦闘能力を持ち、全てのB-52乗員を訓練している。」
強制exual痛み
バークスデール空軍基地の公式ウェブサイトにはこうある。:
バークスデールの兵士はB-52は、アメリカ国内と、海外の両方において、テロに対するグローバルな戦争の支援に服する名誉ある伝統を誇っている。兵士とB-52は、アフガニスタンの限りなき自由作戦(OEF)やイラク解放作戦(OIF)の戦闘作戦支援において、極めて重要な役割を演じてきた。
B-52飛行が最初に明らかにされたのは、新聞アーミー・タイムズでだった。スタッフ・ライターのマイケル・ホフマンは、記事の最初の情報源は「この事件について語ることを許可されていないので、身元は明かさないように要求した」三人の将校だと書いている。
だからこれは、何か間違ったことが起きているのを知った何人かの軍当局者が、正しいことをするために、そして自らを守るために、立派な愛国的行為をし、信頼する刊行物で公表しようとした出来事だ。
一体何が起きているのだろう?
サラは最悪の可能性を示唆している。ペンタゴン以外の指揮系統で命令された意図的な行為である可能性が高いというのだ。アメリカ軍の高官たちは (注: 空軍にいる多少のおかしな連中を除いて)イラン空襲の際、いかなる核兵器の使用に断固として反対していると広く報道されているとサラは言う。したがってこの飛行は、「原爆を搭載した巡行ミサイルをペルシャ湾岸地域に送れ」という命令だったのであれば、国防長官から戦闘空軍(ACC)経由の通常の指揮系統からなされたものではない可能性がある。イラン攻撃を強く求めていることが知られており、イランの核処理施設を無力化するのに核兵器を使用することをなによりも望んでいる副大統領、ディック・チェニーによって、9-11以前に作られた裏ルートから来たものだろう、とサラはほんやりほのめかしている。
もしサラが正しければ、これは国家反逆罪の話だ。そして起きたことの深刻さ、つまり核弾頭を搭載した巡行ミサイルが射撃態勢で、あらゆる服務規程に違反して、ペルシャ湾戦争地帯へのB-52飛行の集結地点である基地まで米国本土上を横断飛行したことは、全面的な公的調査に値する。
肥満で-カルニチン
アメリカ連邦議会多数派である民主党も、少数派の共和党も、イラクにおける流血を続けようとするブッシュ政権の執着に対して立ち上がる気力は持っておらず、連中はイラン攻撃計画を止める勇気さえ持っていない可能性はあるが、彼等の中で最も非難されるべきイタチのようにこそこそした連中や臆病者どもですら、この奇怪で疑わしい飛行で、一体何が起きていたのかを究明するまで、十分に調査される必要があるくらいは分かる、最低の良識は持ち合わせているはずだ。
サラは、明らかに、副大統領を信頼せずに、嫌っていて、イラン攻撃を望んでいないゲーツや将軍たちが、舞台裏で、この事件を副大統領の身辺調査をし、「健康を理由にした」辞任に追い込むのに利用するだろう、と示唆している。サラは、飛行の暴露は、イランに対するいかなる攻撃をも保留にさせるだろうと言う。なぜなら、軍指導者たちが、イラクでの使用か、あるいはアメリカ軍に対する「偽装攻撃」作戦で使う為、秘密裏に持ち込まれた他の核兵器がありはしないかと懸念するからだ。
彼等が正しく、これでチェニー追放となることを願いたいものだ。
ただし、私自身はサラほどには確信は持てないが。
デーブ・リンドルフ
* * *
補追は略。原文は下記に。
この6基(そう、最初は5基と伝えられたが、最初の軍の内部告発者が、今度は6基とエアフォース・タイムズに語ったのだ) 核弾頭を搭載した巡行ミサイルが、B-52の発射位置にとりつけられ、ノース・ダコタ州のマイノットから、ルイジアナ州のバークスデールまで運搬されたのは、不注意でその位置に取り付けられていたからだ、などという嘘に決してだまされてはならない。
通常兵器と比較した核兵器の取り扱い方について、私は、多少経験があるので、誰かが単に「たまたま」間違った兵器を取り上げるなどということは決してありえないことは受けあえる。
かつて1978年、ロサンジェルスのKCET-TVで、「28-Tonight」というニュース番組の調査プロデューサー/レポーターとして働いていた。ある反核/平和運動団体から、ロサンジェルス南のシール・ビーチ海軍基地に核兵器が貯蔵されているという話しを聞いた。その件では、懸念が二つあった。そもそも、そこは非常に人口密度の高い市街地で、二つ目は、兵器が交通量の多い民間空港の、事故が容易に起こりかねない飛行経路の下に保管されていると言われていることだった。
%の重量損失の計算式
カメラマンと一緒に私は基地に向かった。基地は高速道路で分断されていた。二車線道路の両側は巨大な金網塀だ。道路南側の塀は、より古く、先端には通常の鉄条網が張られていた。北側の塀は、より背が高く、新しそうで、先端にはレーザーワイヤーが張られていた。その先は、何もない土の空間があり、その先には二つ目の塀があり、それにも先端にはレーザーワイヤーが張られていた。明らかに、道路北側の警備のほうが、ずっと厳しかった。
南の塀の先は兵器掩蔽壕で、乾いた芝生で覆われた長く高い土塁だ。それぞれ長さおよそ75フィートで、高さ15フィート。中央に古い鉄の扉がついたコンクリートのドア枠があった。人っ子一人見当たらない。
北側では、しかし似たような掩蔽壕でも、こちらの土塁はずっと大きかった。恐らく高さ20フィートで、ずっと長かった。盛り上げられた土は新しそうに見え、入り口は、もっとずっと強固に見えた。更に、それぞれのドアの前には武装した衛兵が立っていた。
道路北側の掩蔽壕に貯蔵されているものがなんであれ、南側の掩蔽壕のものよりはるかに重要なのはあきらかだった。
我々は車を止め下車し、カメラマンはこの光景の写真を撮影し始めた。
敷地の中ですぐに動きがおきた。一分もしないうちに、寸分の隙もなく武装した海兵隊員満載の一台のジープが音を立てて私たちに向かってやってきた。彼等は銃を構え、塀の向こうから、撮影を止めろ、その場を動くなと私たちに命じた。いくらも時間がたたないうちにサイレンが鳴り、さらに多くの武装ジープが道路の両方の方向から私たちに向かってやって来た。私たちはあっと言う間に武装した海兵隊員に包囲され、何をしているのか尋問された。
我々は基地における核兵器貯蔵を調べているのだと答えた。
連中は我々に基地の本部に出頭しろと言い、カメラを取り上げた。(カメラマン、こうしたことにはプロなので、既に素早く抜き取り、ポケットに隠したので、彼等がカメラのフィルムを取り出して露光した時、我々は証拠写真を隠し持っていた。)
基地の本部で、司令官は私たちを厳しく尋問した。勤務先の放送局に電話をかけ、我々が本当にジャーナリストであることが確認された後、連中はフィルムを取り出し、世話を焼かせたと我々を厳しく非難し、基地に核兵器があるかどうかについてコメントすることを拒否し、我々を放免した。
この経験を詳しく説明している理由は、核兵器や核弾頭は、通常兵器と一緒に貯蔵されることはないことを強調したいからだ。核兵器や核弾頭は通常兵器よりずっと厳重に警備されている。地上勤務者が間違って武器貯蔵センターに迷い込んで、間違ったミサイルを選ぶなどという可能性など全くあり得ない。(これには、治安問題以外にも当然の理由がある。核兵器は二重安全装置付きの起爆装置があり、自然爆破したりしないが、通常兵器は違う。通常兵器は、事故で起爆する可能性があり、実際しばしば起爆し、それが核兵器の間で貯蔵されていて、事故で爆破すれば、核兵器を粉砕し、周囲中いたるところに危険な核物質をまき散らしかねない。したがって、シール・ビーチ海軍基地あるいはマイノト空軍基地いずれでも、核兵器 は、他の兵器類からは厳重に隔離されている。)
これまでのところ、議会、あるいはマスコミの誰も、この極めて憂慮すべき出来事について、答えにくい質問をしていないことは明らかだ。
これらの新型巡行ミサイルや、そのW80-1核弾頭が、間違って問題のB-52に搭載された可能性は、全くゼロだと言いたい。そこで疑問は、この飛行を、誰が、なぜ命じたかということになる。
こうした疑問の答えを得られるまでは、最善ではなく、最悪の場合に備えるしかない(つまり、これは意図的なもので、極端に邪悪なものだということに)。
デーブ・リンドルフは、フィラデルフィアを本拠とする調査レポーター、コラムニスト。最新の著書は、バーバラ・オルシャンスキー共著「The Case for Impeachment」(St. Martin's Press、2006)この夏ペーパーバック版で刊行されたばかりである。彼の著作はwww.thiscantbehappening.netで入手できる。
デーブ・リンドルフ
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